井上靖文学館 | いのうえやすし ぶんがくかん

受賞年:平成28年 (2016)

分野 :,

名前 :井上靖 文学館

かな :いのうえやすし ぶんがくかん

経歴:

一般財団法人井上靖文学館【駿東郡長泉町】

昭和45年5月、岡野喜一郎(元スルガ銀行会長)の呼びかけに地元の経済人が賛同し
同年8月に財団法人の設立を監督官庁の静岡県に申請し、同月許可を得る。
昭和48年11月に竣工・開館して現在に至る。

活動歴:

 北に富士山を仰ぎ、南に駿河湾を見下ろす景勝の地である「クレマチスの丘」に純和風の建物として立地している。隣接して野外劇場とベルナール・ビュフェ美術館があり、緑の森には泉が湧き、自然と文化が調和した公園となっている。
 平成25年度の入館者数は7,329人で、この10年間を見ると7千人から8千人で概ね推移している。
井上靖の生原稿や手直し原稿、創作ノートなどの貴重な資料のほか、全著作や文献、写真パネルなどが収蔵されており、様々な展示や企画で井上靖ファンや文学愛好家だけでなく、幅広い層を楽しませている。
 井上文学館の特色は、関係機関・者と連携した多様なソフト事業を継続して実施し、地域の文化の振興や交流人口の拡大を図っている点にある。

1. 井上靖の作品にちなんだ催し:「天平の甍」にちなみ鑑真和尚入滅の5月6日に「瓊花植樹式」を開催。
2. 井上靖親族等と連携した文学:井上靖長女浦城幾世、次女黒田佳子、福田正夫四女の福田美鈴など文豪の親族と連携した講演会や朗読会、対話会などを文学館のほか、湯ヶ島地区の旅館等で開催し、「文学の里伊豆」を広くアピールしている。
3. 伊豆文学フェスティバル等文化振興事業への協力:平成17年度に東部県行政センターが作成した「洪作少年の歩いた道」の制作に協力したほか、県文化・観光部が平成25年度に制作した「伊豆文学散歩」に参画するなど、県の文化振興事業に積極的に協力している。