分野:郷土史

櫻井 祥行 | さくらい よしゆき

受賞年:平成28年 (2016)

分野 :

名前 :櫻井 祥行

かな :さくらい よしゆき

経歴:

静岡県立韮山高等学校、立命館大学文学部を卒業後、昭和60年に静岡県立高等学校教員として採用。
平成元年から9年間、静岡県史編さん調査委員として、県東部・伊豆地域の資料調査を担当。
その後は地元の文化財保護審議会委員として今日に至っている。
この中で顕彰碑を中心とした近代石碑調査に取組み、以来20年以上にわたり、碑文研究(金石学)を続けている。
また、長年、ボランティアで伊豆地域の旧家の古文書(近代)調査を続けるとともに、
石碑や文書史料を基礎とした論文を報告している。

史料研究の成果は、『伊豆長岡町史』や『大仁町史』といった自治体史編さんにおいて報告する一方、
自ら伊豆半島をフィールドワークした悉皆調査報告書を『伊豆碑文集』(私家版)として北豆・中豆編、東海岸編及び西海岸編にまとめた。
これは地方史研究の貴重な資料となり、学校教材として利活用されている。

平成26年には、静岡県全体の国際交流史を『静岡と世界』としてまとめ、この中で碑文研究の成果を盛り込んでいる。

記念碑はその時代の様々な出来事を碑文として記録したものであり、地震(大正12年の関東大震災、昭和5年の伊豆震災)や水害(昭和33年の狩野川台風)被害の慰霊碑・供養碑の調査は、自然災害への対応の警鐘となった。また、韮山反射炉碑の分析は、反射炉築造過程を知る資料として世界文化遺産登録のための活動の一助となった。

近年は伊豆半島ジオパークと関連して、自然災害碑についての報告・講演を行っている。

活動歴:

主な著書、論文等
平成10年:『狩野川碑文集』(私家版)
平成14年:『伊豆と世界史』(批評社)
平成16年:「近代石碑から読み解く田方の歴史」(論文・論考)
平成18年:『静岡県の歴史散歩』共著(山川出版社)
平成26年:『静岡と世界』(羽衣出版)
平成26年10月~27年6月、28年9月~29年5月:「伊豆碑(いしぶみ)巡り」(伊豆新聞・伊豆日日新聞連載)
平成29年:『地域から考える世界史 日本と世界を結ぶ』共著(勉誠出版)

中村 肇 | なかむら はじめ

受賞年:平成19年 (2007)

分野 :,

名前 :中村 肇

かな :なかむら はじめ

経歴:

 昭和22年相良に生まれ、榛原高校・武蔵大学卒業後、
県立周智高校春野分校・金谷高校・榛原高校に勤務し、郷土史研究部・卒業研究等指導。
 昭和55年度より平成19年度まで、旺文社主催全国学芸科学コンクールに於いて
連続28年32作品が入賞(うち金賞4回・銀賞5回・銅賞7回)させる。
 退職後は、牧之原市の田沼塾・はりはら塾で郷土史・日本史等の講師を務める。

活動歴:

「大井川の水問題・砂利問題・街道・木材・落人伝説・神社寺院の統廃合」等、
川根筋を中心としたテーマや、「遠州地方と宗徧流」「相良油田の歴史」
「相良城と田沼意次の再評価」等々を指導。
中日教育賞・静岡県教育委員会表彰・はごろも教育奨励賞を受ける。
 退職後は「相良荘」「勝間田荘」「勝間田長清と夫木和歌抄」等、
牧之原市に関わる4つの荘園や、「坂部堂ケ谷遺跡」の宗派・経塚納経者推測、
「明応の大地震と津波」による志太郡・榛原郡南部の壊滅状態と江戸期の再生を研究中。

■ 参考 ■
塾生との研修旅行

平成19年 榛原郡・小笠郡下の神社・城等巡検
     (延喜式内榛原5座、諏訪原城・横須賀城・三熊野神社・高松神社・池宮神社等)
平成20年 榛原郡下の水道(榛南上水道・大井川上水道企業団・県営相賀上水道・
     川口発電所・中川根町内の砂利採取業者等)
平成21年 熊本県多良木町・人吉市(建久4年相良頼景が頼朝により下向せられ、
     同9年長男長頼は人吉に進出したため、昭和35年より相良町と人吉市は姉妹都市となる)
平成22年 御殿場市印野・深良用水・三島由紀夫記念館(文明8年、横地・勝間田氏が今川義忠に敗れ、
     勝間田氏は井の八郎に率いられて富士山麓に逃れた)
平成23年 京都市(勝間田長清の和歌の師、冷泉為相を初代とする冷泉家・相良荘の本家蓮華王院・
     新義真言宗智山派総本山智積院・待賢門院璋子の墓所、花園南陵等々)