松田 香代子 | まつだ かよこ

受賞年:平成26年 (2014)

分野 :,

名前 :松田 香代子

かな :まつだ かよこ

経歴:

【静岡市清水区】

静岡県立清水東高等学校卒業
武蔵大学人文学部日本文化学科日本民俗史専攻卒業
昭和62年~ 静岡県教育委員会県史編さん室の嘱託となり
       県内の民俗文化の究明に取り組む。
       その後も県下の数多くの市町村史民俗編の編さん、調査、報告など地道な個人研究を継続。

活動歴:

 富士山信仰を中心とする山岳信仰の調査研究(富士山御師の住まいと民俗等)は、静岡・山梨の両県にまたがっており、その活動は、富士山世界遺産登録に向けた富士山研究に寄与した。
また、これも県史編さん室勤務の頃から着手し、ライフワークとなりつつある「災害と民俗」に関する調査・研究(災害伝承にみる伝説と知恵等)も、東日本大震災を契機とする“災害”への関心の高まりの中、ますますその重要性を認識されつつある。すなわち、氏の研究成果は最も注目される「静岡の災害」を考える上での大きな教訓や手がかりを引き出すものとしてきわめて重要な意味を持つ活動となっている。
 これらの研究のほかにも、和食文化の原点である山村部の食文化、民俗芸能、儀礼習俗等の調査研究にも着実にその成果を示しつつあり、それら民俗文化の究明は、今後の静岡県の発展にも大きく寄与するものとなっている。

平成7年   「静岡県史別編2自然災害史」(共著)静岡県
平成15年~ 富士市文化財保護審議委員
平成17年~ 静岡市文化財保護審議委員
        山梨県の学術調査(民俗)研究委員
平成21年  「富士山須山口登山道調査報告書」(共著)裾野市教育委員会
平成24年  「千年に一度の大地震・大津波に備える~古文書・伝承に読む先人の教え~」
        (共著)静岡県文化財団ほか
平成25年  「六所家総合調査報告書」(共著)富士市教育委員会