勝呂 奏 | すぐろ すすむ

受賞年:平成25年 (2013)

分野 :,

名前 :勝呂 奏

かな :すぐろ すすむ

経歴:

上智大学大学院文学研究科国文学専攻博士前期課程修了
私立中高等学校教諭、大学教授として教鞭をとりながら、日本近現代文学の研究・評論、小説創作、文学講演会などバランスのよい研究と実践を続けている。 (筆名:小森 新 こもり しん)

 平成7年第10回はごろも教育研究奨励賞
 平成7年~17年(14年を除く)静岡県芸術祭実行委員
 平成8年第36回静岡県芸術祭文学部門(評論)準奨励賞
 平成13,14,18,19年静岡県芸術祭文学部門(評論)審査員
 平成16年静岡市芸術文化奨励賞
 平成17~19年県文学連盟「文芸静岡」編集委員長
 平成13~現在文芸誌「奏」代表
 平成21年第8回日本キリスト教文学会賞

 静岡市在住

活動歴:

日本近現代文学の研究・評論では、正宗白鳥、森内俊雄などの考察がある。その成果を著書「正宗白鳥−明治世紀末の青春」(平成8年右文書院)にまとめた。森内俊雄については、作品論の他、「骨の火」(平成15年講談社文芸文庫)収録の年譜等を作成担当した。
本県出身作家の研究・評論では、『小川国夫文学の出発-「アポロンの島」-』(平成5年双文社出版)、「荒野に呼ぶ声-小川国夫文学の樞奥-」(平成12年審美社)、「評伝小川国夫-生きられる文士-」(平成24年勉誠出版)の3著を執筆、さらに「評伝芹沢光治良-同伴する作家(エクリバン)-」(平成19年翰林書房)を完成させた。井上靖については数篇の作品論と編著「井上靖と沼津」(平成17年沼津文学祭実行委員会)がある。「望淵」、「棲み家」などの小説創作では、研究・評論で培った知識と感性を生かし、虚構の中に現代人の日常を緻密な文体で浮かび上がらせる筆力は確かである。
このほか、県内出身の埋もれた文学者発掘に意欲を注いでいるほか、県内各地の文学講座における講演活動や、季刊誌、新聞への執筆、平成7年から県芸術祭文学部門の実行委員や審査員を務め、平成21年の第24回国民文化祭では伊豆市「伊豆文学まつり」の実行委員会顧問として「故里美し」を編纂するなど、文学を通じた文化振興に熱心に取り組んでいる。